どうしようもない幼なじみに…

三連休――凌太side




「ったく、俺の前でキスするのやめてほしいんすけど」

 俺は大和っちと桃花っちに言った。二人が顔を赤くして離れる。

「ごめんごめん」

「いや、悪ぃ。オマエに見せびらかしたいだけだから」

 桃花っちと大和っちが口々に言う。

 桃花っちは結局大和っちを選んだけど、俺と大和っちは桃花っちを巡って対立してたライバルだった。

「…もう、大和ってば。凌太が可哀想じゃん」

 桃花っちが大和っちをなだめた。

「いいのいいの。どうせ凌太はアイドルなんだから女くらいいくらだっているし」

 なんだそりゃ。俺は顔をしかめてみせた。

 大和っちは気にしないそぶりで桃花っちの肩を抱く。

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