やっぱり好き。

**俺様只今参上っっ!!**


「ゆずぅ!入学式始まっちゃうヨっ!?いこっ!」

私はみっちゃんの家の車で

学校まで送ってもらった。

「うんっ!いまいっ・・・ぐほっ・・・!」

ん?誰かとぶつかったよな?

電柱?にしてはやわらかい?

ふと上を見上げると

そこにはやんちゃそうに見えながらも

整った顔立ちをした

イケメンが立っていた。

イケメンに目がない私は

ぶつかってしまった相手に

つい、見とれてしまっていた。

「だれ。あんた。てか何固まってんの(笑)まぁ俺に見とれるのはしょうがない。けど謝るのが先じゃない?♪」

んなっ!・・・まぁ・・・・見とれてたけどさぁ・・・!

「すぃませんでした・・・っっっっ!!!!怒」

私は腑に落ちないまま謝った。

だってあっちがぶつかってきたんだしさ・・・・・。

「まぁいいよ。突然だけどあんた名前は?」

え?なんでそんなこと聞くんだろう。

疑問に思いながらも名前を言うと

「ふーん。中原柚ねー・・・。俺荒木(アラキ)友翔(ユウト)。よろしくな」

突然自己紹介されたが

私は返事しないわけにもいかないと

うなずいた。


「なぁ、お前。今何時」

友翔はみっちゃんを指差していう。

お前。って・・・。

ひどい。言っておくけど私の親友よ!?

心でそう呟くと

「えー・・・っと・・。8:46です!」

みっちゃんは目を輝かせて言った。

みっちゃんもイケメン弱いのかな?


< 8 / 22 >

この作品をシェア

pagetop