うしろすがた
幸せな気持ち

*******

「……ぁさ、……おかあさん!」


「あ……、おかえり二人とも。」



「お母さん具合悪そう…。ねえ、お父さん」


「確かにそうだな。大丈夫かー?」


「ん、ちょっと思い出に浸ってただけー。」



何それー、と娘のまだ幼い声が響いた。


今私は、旦那と二人の子供に囲まれてすごく幸せに暮らせている。


一人になると、たまに昔のことを思い出す。


もう二十何年前の話なのに。


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