カゼヒキサン。
~5分後~
グズッ ヒック ズズッ
「ぐ、首゙…いだい…。」
「だいじょーぶか、海斗。」
「…らんちゃんもさぁ…。」
苦しむ海斗。
心配するさっぴ。
呆れるあたし。
そして…
「いいかげん泣きやんでよ~!」
泣くらんちゃん。
「だっで瑞希が…あたじから放れでぐ~!」
「放れないよ、あたしはらんちゃん大好き。」
「海斗よりも?」
「うん!」
「え、ね、ちょ、瑞希…。」
「ていうか、海斗とらんちゃんに対しての好きはやっぱり違うかな?」
「え?」
「らんちゃんは全てを含めて…好き?女の子、全人類をまとめて好き?」
「ふんふん。」
「海斗は恋愛目線…た、たとえば!その…付き合ったり、とか。そー…、そういうの…したい、とか。」
「そーいうのって?」
すると海斗は顔を近づけて…
リップ音無しに、軽くキスした。
「ちょ!」
そう思ってさっぴ&らんちゃんを見るとー…
らんちゃんは地獄に落ちた顔をしてる。
さっぴはー…目ぇ逸らしてますけど、顔赤いよ。
「こーいうの?」
あたしもパクパクして、海斗はニヤニヤしてる。
「………こーいう、の。」
「うわあああああああああああああああああああん!!!!!」
「海斗ー、あんま蘭名にショック与えんなよー。」
「こーいうさぁ、可愛い瑞希を…海斗にとられちゃうよぉ!!あたしの知らない可愛い瑞希が、いっぱい…いっぱい、海斗だけが知ってる瑞希がいっぱい…。」
「そりゃね?久瀬には見せられない瑞希がいっぱいいますよー!俺だけの瑞希!」
「らんちゃん、その代わりらんちゃんしか知らないあたしもいるよ?」
「え!」
「え?」
「たとえばー…、更衣室ん中とか?プール?その他いろいろ…?」
思いつくまま『女子の特権』をあげてみる。
海斗からツーッと鼻血らしきものが出た気がするけど気にしない。
「瑞希~~~…。」
らんちゃんにぎゅーっとされる。
「だいすき。」
「あたしも。」
「だいすき。」
「あたしも。…ごめんらんちゃん、熱い。」
「瑞希また風邪?病み上がり?」
「うん、たぶん。」
「違うよ、瑞希は~」
らんちゃんから、ぐいーっとひっぱられ海斗へ移動。
また、海斗から…ぎゅっ…と抱きしめられて…、ほっぺにちゅ。
しすぎじゃない?
「恋の病!」
ニコって悪戯そうに笑う海斗。
「…幸せにしてよ?」
らんちゃんがまた目に涙を溜める。
「バカとバカが付き合って、バカップル誕生か。」
呆れたようにさっぴが笑う。
君の誘惑で心臓がドキドキして
慣れない雰囲気に頭がクラクラする
大きな愛から生じる熱に浮つき…
あたしらしさが保てない
それでもいいの
あなたと共にいれるなら…
「恋の病…上等。」
やっぱりしばらくの間
あたしは恋のカゼヒキサン。
☆END☆
グズッ ヒック ズズッ
「ぐ、首゙…いだい…。」
「だいじょーぶか、海斗。」
「…らんちゃんもさぁ…。」
苦しむ海斗。
心配するさっぴ。
呆れるあたし。
そして…
「いいかげん泣きやんでよ~!」
泣くらんちゃん。
「だっで瑞希が…あたじから放れでぐ~!」
「放れないよ、あたしはらんちゃん大好き。」
「海斗よりも?」
「うん!」
「え、ね、ちょ、瑞希…。」
「ていうか、海斗とらんちゃんに対しての好きはやっぱり違うかな?」
「え?」
「らんちゃんは全てを含めて…好き?女の子、全人類をまとめて好き?」
「ふんふん。」
「海斗は恋愛目線…た、たとえば!その…付き合ったり、とか。そー…、そういうの…したい、とか。」
「そーいうのって?」
すると海斗は顔を近づけて…
リップ音無しに、軽くキスした。
「ちょ!」
そう思ってさっぴ&らんちゃんを見るとー…
らんちゃんは地獄に落ちた顔をしてる。
さっぴはー…目ぇ逸らしてますけど、顔赤いよ。
「こーいうの?」
あたしもパクパクして、海斗はニヤニヤしてる。
「………こーいう、の。」
「うわあああああああああああああああああああん!!!!!」
「海斗ー、あんま蘭名にショック与えんなよー。」
「こーいうさぁ、可愛い瑞希を…海斗にとられちゃうよぉ!!あたしの知らない可愛い瑞希が、いっぱい…いっぱい、海斗だけが知ってる瑞希がいっぱい…。」
「そりゃね?久瀬には見せられない瑞希がいっぱいいますよー!俺だけの瑞希!」
「らんちゃん、その代わりらんちゃんしか知らないあたしもいるよ?」
「え!」
「え?」
「たとえばー…、更衣室ん中とか?プール?その他いろいろ…?」
思いつくまま『女子の特権』をあげてみる。
海斗からツーッと鼻血らしきものが出た気がするけど気にしない。
「瑞希~~~…。」
らんちゃんにぎゅーっとされる。
「だいすき。」
「あたしも。」
「だいすき。」
「あたしも。…ごめんらんちゃん、熱い。」
「瑞希また風邪?病み上がり?」
「うん、たぶん。」
「違うよ、瑞希は~」
らんちゃんから、ぐいーっとひっぱられ海斗へ移動。
また、海斗から…ぎゅっ…と抱きしめられて…、ほっぺにちゅ。
しすぎじゃない?
「恋の病!」
ニコって悪戯そうに笑う海斗。
「…幸せにしてよ?」
らんちゃんがまた目に涙を溜める。
「バカとバカが付き合って、バカップル誕生か。」
呆れたようにさっぴが笑う。
君の誘惑で心臓がドキドキして
慣れない雰囲気に頭がクラクラする
大きな愛から生じる熱に浮つき…
あたしらしさが保てない
それでもいいの
あなたと共にいれるなら…
「恋の病…上等。」
やっぱりしばらくの間
あたしは恋のカゼヒキサン。
☆END☆