紅葉が舞う季節に差し掛かった10月
歌南風がデートに中に倒れた


原因は重い心臓病…それを聞かされた翔は
今まで一緒に居た自分が気づかなかったことに
イライラしていた

翔「なんで言ってくれなかったんだよ…」

歌南風「ごめんなさい」

翔「あやまんなよ…」

歌南風「うん…」

翔「………」

歌南風「もう夜は遅いし帰らないといけないんじゃ…」

翔「俺は帰んねえよ…お前のそばにいる」

歌南風「良いの…?」

翔「好きなやつの側に居るのは当たり前だろ…」

歌南風「ありがと…♪」

翔「やっぱりお前は笑顔が一番だ」

歌南風「そうかな…ゲホッ」

翔「もう喋るな。ゆっくり休めよ」

歌南風「わかった…」


それから一か月…二か月と時間が流れ気づけば世間は
クリスマスムード一色だった

翔「歌南風、見舞いにきてやったぞ」

歌南風「毎日ごめんね…?」

翔「彼氏だったら当たり前だろ。それよりクリスマスの外出許可貰えたのか…?」

歌南風「ダメだった…本当にごめんね…」

翔「病院ですれば良いだけだよ」

歌南風「してくれるの?」

翔「お前の為ならやるよ」

歌南風「ありがと…本当にありがとね…ぎゅう」

翔「いきなり抱きつくなよ////」

歌南風「ごっ…ごめんね////」

翔「べっ…別に構わねえよ」

冷静を装うとする翔の顔は真っ赤だった

歌南風「かわいいね♪…クスッ」

翔「歌南風おまえなあああああ」

歌南風「えへへ♪」

翔「なんだよ…いきなり元気になってさ。今日のテンションおかしいぞ」

歌南風「嬉しくてね…ふふふ♪」

翔「まあ付き合ってからの初めてのイベントだもんな」

歌南風「うん♪いっぱい飾り付けしてね♪」

翔「任せとけ!俺の本気見せてやるよ」

歌南風「わーい♪」


そして一週間がたちクリスマス当日
翔は学校の友達を集め歌南風は同じ病院に
入院してる子たちを集め大勢でクリスマス
パーティーを楽しんだ。


歌南風「楽しかったね♪」

翔「あぁ…そうだな」

歌南風「どうしたの?」

翔「本当は二人っきりで楽しみたかったなと思って…」

歌南風「それなら安心して…♪」

翔「どういうことだ?」

歌南風「これ見て♪」

翔は歌南風から渡された一枚の紙を見る

翔「これって…」

翔が見たものは医者のサインが入った退院の許可を受理した紙だった

歌南風「こんなものでごめんね…私からのクリスマスプレゼント」

翔「ありがと…本当にありがとな…」

歌南風「翔の泣き虫…」

泣き崩れる翔の頭を撫でる歌南風の目には
涙が浮かんでいた

歌南風「また一緒に桜並木を見たいね…」

翔「見たいねじゃなくて見れるだろ」

翔が目を擦りながら答える

歌南風「今度は一緒に見れるなんて嬉しい」

翔「俺も同じ気持ちだよ」


それから三か月がたち歌南風の病気は着実に回復に進んでいた


翔「うーん…喉かわいた…ジュースでも買いに行くか」

翔「また春が来たな…去年の今頃を思い出すよ」

翔は自販機の前につくと財布から小銭を出し飲み物を買う

翔「あっ…一本買いすぎたな…」

翔が自販機の前で落ち込んでいると1人の女性が声をかけた

歌南風「ふふっ♪良かったらそのオレンジーナ私にくれませんか?ニコッ」


この二人の恋はこの桜並木から出逢いこれからも
続いていく…



桜並木で出逢えた小さな恋 完