カラッと晴れた朝。



温度が低いというのは、自分が吐き出す息の白さでわかる。









昨日のは……赤く焼き付いた昨日の記憶は……夢なのだろうか………。







証拠が無いから、自分の都合の良い夢な気がする。






昨日、密着した唇を離した透真は、

私の持っている紙を見て

『やっぱり…それ返して。もっと…ちゃんとしたプレゼント…渡したい……』


と、私から紙を奪ったのだ。



そして、『じゃあ、また明日』と捨て台詞を吐いてカバンを持ち、教室から急いで出て行った。






残された私は暫くして我に返り、
何も変わらない教室を見て『夢だったんじゃないか』と疑った。




あれは、私に都合が良い夢……そう、神様が私にくれた幻想と言う誕生日プレゼントではないか。





 

この作品のキーワード
誕生日  チキン  美男子  無気力  片思い  胸キュン  イイオトコ  ほのぼの  短編  純愛