君のお隣



純の体が近づき、私をグイッと引き寄せた。



純は私をギュッと抱き締めた。



だけど私は純を抱き締め返す事はしなかった。



しばらくそうしていたら、純がゆっくりと体を離した。



「‥愛華、今まで通り接してくれよ?」



「うんっ‥!」



「じゃあな」


純はそう言い、ズボンのポケットに手を入れながら屋上を出て行った。

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