しゃぼんだま。
私は何も知らなかった…。
「めぐー。おはようー」

ドアの外から、私の好きな声がする。

「涼太だ…!おかーさんっ!行ってきます…!!」

ばんっ!!
勢いよくドアを開ける。

「おはよー涼太ぁ!」

「元気だなー(笑)さ、学校行こ。」

「うん!」

瀬川恵美、15歳。
高校1年。
涼太には、めぐって呼ばれてます。

前杉涼太、16歳。
涼太も同じく高1。

今は2学期のド真ん中。


「あー。あと半年か。」

「何が?進級?」

「ああ、なんか早ぇなーって。」

「そー?私はここまで長かったなーって思うけど…」

「それってさ、その半年が楽しかったか、楽しくなかったかの違いなんだってさ。」

「そー…なのかなぁ…。まーどちらかと言えば楽しくなかったかも…」

「だろーな(笑)結構めぐの愚痴聞いてた気がするし」

「そーだっけ?(笑)」

「ああ(笑)」
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop