それから琉伊は仕事の話しをしてから自分のクラスに戻って行った。



俺は高校になっても猫を被ってる。



影ではやっぱり『王子』のあだ名は消えてないみたいだ。



「日向ってこのクラス?」



教室のドアの前から声が聞こえたのでそっちを向くと、入学式で祝辞を読んでた『佐伯ヒロ』が立ってた。



1つ上の先輩。



最近じゃ、主演ドラマの帝王だ。



ソイツが俺に何か!?



「何ですか?」

「あぁ!!いたいた」

「???」

「噂通りだ。カッコイイね」

「あなたも相当ですね」

「あのさ、単刀直入に言うけど、タレントになんない?」



はい!?



俺に芸能人をやれって事か!?



「俺はモデルしかしないです」

「事務所の社長が日向を欲しがっててさ。ダメ?」

「完全拒否で。俺、喋りとか上手くないし…」



俺は蓮司みたいになるんだから。



それにタレントには興味がない。