【完】結婚させられました!?
もう音夜君が悪魔にしか見えない。
「こんなにラッキーなハプニング、逃す
わけ、無いでしょ」
「ら、ラッキーなハプニングって!」
「ラッキーじゃん。運よければ、心優の
あんなとこやこんなとこも見れちゃうし
?」
「変態っ!」
「変態で結構。───だから」
音夜君はそう言うと、私の耳許に、唇を
寄せて。
「一緒にお風呂、楽しもうぜ?」
酷く甘く、そう囁いた。
それから、自分の身体を死守しながらお
風呂を逃げ回り。
音夜君にいいようにからかわれたのは、
言うまでもない。
こうして、危険な春合宿、一日目が、終
わったのです。