そして、その人は私の肩をグイッと抱き
寄せ。



「わっ!」



突然のことに反応しきれなかった私は、
そのまますっぽりと彼の腕のなかに入っ
てしまった。



「……調子のんなよ、純」



そう。───今、私の肩を抱き寄せ、ニ
コニコと笑っているのは純さん。



なんと純さんまで同じ高校で、弓道部な
んだ。



「大河原〔おおがわら〕先輩……」



高校に入ってわかった、純さんの名字。



さすがに"純さん"と呼ぶことも出来ずに
、大河原先輩として呼んでいる。



大河原先輩は純さんでいいって言ってた
んだけど、大河原先輩のファンの子達の
視線が痛すぎて無理だった。



嫌がらせとか真っ平ごめんだしね。



「調子乗ってなんかないよ~?純粋に、
心優ちゃんを抱きたいだけ~」


「んなっ!?」