駅まで向かう道中、孝典さんの足がピタリと止まった。



「孝典さん?」


「杏…俺の部屋に来る気はないか?」

孝典さんは私と理沙の親身に考えてくれた。

嬉しい申し出だった…


でも、孝典さんに迷惑がかかる…

「それはダメだよ…孝典さんに迷惑かかるし…私たち家族の問題だもん」


「…俺が…他人のように…見て見ぬ振りできると思うのか?」


「…ゴメンなさい」


「俺のマンションはセキュリティも万全だし…大丈夫だ」


「…でも、理沙の学校は校区外だし…無理だよ」



「…じゃあ~分かった…俺がお前たちの部屋に住む」



「…た、孝典さん?」



「…女ばかりで心配なんだ…男手で欲しいだろ?」


「でも…孝典さんにも武の危害が」



「…自分の身は自分で守る…杏…話は終わりだ…行くぞ」


孝典さんは私の肩を抱いてきた。


昨日の夜の行為を思い出し、ビクンと肩が跳ねる。


「俺が怖いのか?」


「ううん…その逆…」


「…拒まれたらどうしようかと思った」






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