『死ぬなっ!死んではならぬっ!!東雲っ!!!』



少女の手に抱かれた少年。


東雲 出雲。


この辺りを納める若き戦国武将……であった。


1524年 出雲の山


織田信長に攻められた東雲軍。


大将の東雲 出雲が殺されかけ、壊滅。


大将―――東雲出雲はもうじき死ぬ。



私は、分かっている。


己に嘘をつけぬ。


何も、できなかった。


大切な友を目の前にして、私は何も出来なかった。