幼馴染の縛り
最初

いつもの朝

真澄said.

朝6時、あたしは目覚める。

「眠い…眠い…眠い。」

ボソボソとそう呟きながらベッドからモゾモゾと出る。テキトーに制服に着替えてカバンを持ってリビングに降りる。ここまでをこなすのに10分ほどしかかからない。

「おっはよー。」

あたしは台所で料理している母にそう声を掛ける。おはよう!ハキハキとした母の声がリビングに響く。
起きているのはあたしと母だけ。
あたしはテーブルに置いてあるパンを口に放り込んで玄関へ向かう。

「いってきまふ。」

パンをくわえながらドアのぶをひねる。
そしてあたしは隣の家へ直行。
別に寄り道するわけでもなく、あたしの日課をこなさなければならない。
ここに住むのは幼馴染の勇輝(ゆうき)。こいつを起こすのがあたしの日課。



「はーい、おはよーございまーす。」

あたしは俊秀の枕元に行き囁く。
だが応答はない。いつもこうだ。
あたしは野球部のマネージャー。
そしてこいつ、勇輝も野球部。ウチの高校は野球部が強く、こいつも野球をやるためにこの高校に来た。毎朝、朝練がある。マネージャーのあたしももちろん行かなくてはならない。そしてこいつも。

だからいつも起こしてる。

「起きろって!!起きろよバカ!!」

あたしは勇輝の頭をパシンと叩く。
勇輝はんー…と言って再び眠りにつく。

「もー。知らん。置いてく。」

あたしはこのバカを置いて学校へ行くことにした。



朝練は

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