君色【完】

平等な愛








「絵梨」

「...」





安藤くんと付き合い始めて、あれからだいぶ経った。

2-1の、新しい教室に入ろうとしたら安藤くんがあたしの傍にやってきた。




「安藤くん」

「...じゃなくて?」

「え?」

「言っただろ?下の名前で呼び捨てするって」

「あ...」

「はい、呼んでみて」

「......恥ずかしい」




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