【完】結婚からはじまる恋《1》

ー頼sideー

「ただいま」



見慣れない赤いエナメルのパンプス。

地味な色を好む深幸には珍しい。
冒険して購入したのかそれとも今日、会った友人と買い物に出かけて購入したのか…



どちらにしても俺は赤は嫌いだ。



あのテロ事件を思い出す。




「お帰り…頼」



「貴方が頼さんですか??初めまして…妹の麻生美愛です」



「!!?」


「私の妹の美愛です…瞳の所に私を訊ねて…偶然…今日来ていたの…」



「…おねぇちゃんの言う通り…素敵な方ですね…」



「・・・」

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