「ま、マジで?うわぁ~……、桃華やっちゃったねぇ~」


教室に戻り先ほどのやり取りを親友の沙希(さき)に話すと、案の定な反応が返ってきた。


「あたし……もう学校に来られないかも……」


「まさか。いくら狼谷君でもそこまで露骨なことしないでしょ?それに、女に手を上げることなんてないと思うし」


「でも、女の子にも手を上げるって有名でしょ?」


「そんなのただの噂でしょ?」


「そうだけど、手に絵を書いちゃったんだよ……?しかも、ウサギの絵……」


気持ちよさそうに眠っているところを強引に揺すり起こしてしまった挙句、手に落書きまで……――。


命知らずなことをしてしまったと今更なげいても遅いって分かっているし、絶望的なこの状況に変わりはない。


だけど、不安を口にしないといられなかった。


あたし、ホントにバカ。


ガックリと肩を落として落ち込んでいると、頬にひやっと冷たい感覚が走った。

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