眼鏡の裏にSな君
「…?」


後ろを振り返ると、先生が立っていた。



スラリとした長い足、ガッチリとした体格、整った顔立ち…。


やっぱり、かっこいい。

私、先生の事が大好きなんだ…。


言われる事はわかってる。

それなのに、怖いのに、目を逸らす事もできない。




「昨日、どうしたん?あの後」

「…トイレに行きたくて走って行ったんです」

「ええっ、そうなん?(笑)…あ、後な本当に助かったからなー!ありがとな」

「あっ、いえっ…」

「(クスっ…)」

「な、なんで笑うの!?」

「いや、てっきり俺が吉井にメアド教えたことで嫉妬したんじゃ?と思って期待してたのに」

「へっ!?嫉妬だなんて、しませんからっ!」

「はいはいっ(笑)…ああ、そうや」

「?」



_____ポンポン



「ひゃっ!?なっ、なんですかっ、いきなりっ」

「昨日のお礼!…照れすぎ(笑)」

「ええっ!?ひ、ひどいっ///」



先生が、先生がっ、私の頭を優しく撫でてくれた…。

嬉しくて、顔が沸騰しそう。


それに、先生は私の事をからかいすぎだ。

『照れすぎ』って、何!?それにさっ、嫉妬とかなんてっ…



…してたけど。

私は、先生に嫉妬したんだよ。

だからきっと…きっとね。




私は、先生が好きなんだ。











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