社内人気No.1のアイツに不意打ちで愛されています。



平日の昼間、それぞれの仕事に追われるオフィス。

窓からは秋晴れの空が見える。





「宇浦ー、ちょっと」

「はい」



上司に呼ばれ手渡された資料には、沢山の椅子やテーブル、カーテンの写真。




「この中の家具から次回のカタログ向けに部屋の図案出して。テーマは指定してあるから」

「わかりました…って次回のカタログの特集、これですか?」

「そ。お前には縁遠くてわからないかもしれないけど、想像力使って捻り出せー」



そうあははと笑いながら、上司は私の肩を叩き仕事を任せて行く。



「……」



私の手元の資料には、『私と彼の同棲準備号』の文字。



< 2 / 204 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop