『一生のお願い、聞いてよ。』

痛みと苦しみと恐怖と初恋


『これ、まじエロかったよ!』

『まじ?!貸してー!』

『次あいつに貸す番だからその次な(笑)』

『おけおけ!早く見てえー!』

『この変態が(笑)』

『お前らもだろ(笑)』



今日も、このくそ暑い中、男子たちはAVの貸し借りをしている。

中2だし、仕方ないんだろうけど、教室で朝っぱらから堂々と机にAV広げんなよ。

気持ちわりい。


あたしの名前はりょう。

男みたいな名前で、名前だけだとよく男と間違えられる。

中学二年生。

彼氏はいない。

だけど、好きな人はいる。

文頭で、あんな強気で気持ちわりい。とか言ったけど、学校では大人しい子のふりをしている。

友達にも、大人しいふりをしている。

なぜなら、好きな人と同じクラスだから。

男好きとか、尻軽女とか、うるさい女って思われたくないから。

それに、好きな人の元カノは知ってる人はみんな大人しい子だから。

自分を作ってる。

もちろん、こんなんじゃ、もしうまくいったってすぐ嘘ってバレる。

そんなことわかってる。

でも、今はもう二年生。

ほんとの自分を出すタイミングを逃した。

めんどくさいから、あと一年ちょっと、このまま大人しいふりをしていようと思ってる、性悪な女だ。
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