武士道セブンティーン!!

眞希、パシりになる。 【下】






「………は?」


凄い声が出た。

永倉や土方、沖田など、曲者共が眉を寄せるくらいだ。

自分でも分かってる。

確かに苛立ったような低い声が出たとは思うが、あたしは地声が低いのである。

だからそんなはぁ?文句あんのかよ、
とでも言いたげな顔で見てくるのは止めてくれないか。

文句はない。むしろ好都合だ。
未来から来ただ何だと身元もハッキリしない
女を置いてくれると言うのだからな。


ただ────何でそうなんの?


『お前、俺の小姓な』


土方の小姓───なんて。




< 139 / 337 >

この作品をシェア

pagetop