いつまでも変わらぬ愛を
悪夢
「やっぱりあの時静香が言った言葉は嘘になったね。」

「ごめん…」

二人の間に流れる重苦しい空気が時間を止める。

「こうなる事は最初からわかっていた事だから。仕方ないよね。」

誠は精一杯の強がりを、笑顔にならない笑顔に乗せてやっとのようにつぶやく。

「でも…」

「いいんだ。言い訳は聞きたくないよ。そこまで僕は強くない…」

「本当にごめんなさい…」

静香の横顔は悲しく、でもくやしいくらいに美しかった。
誠は、その横顔に出会った日の事を静かに思い出していた。
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