恋愛部☆番長組
プロローグ



 
 もうすぐ春。


 桜が舞い散る季節、だけど―――...


『千春?私梓(アズサ)だけど――...』


 電話の向こうから私の友達の森宮梓の

 声が聞こえる。



「うん。どこにいるの―――」


 肩をトントンとされて振り向くと、

 そこにブイサインで笑顔の梓が。





 梓...何してんの??




 小学生、中学生と幼い頃から腐れ縁な

 私達は同じ高校に入って合格した。

 今ではもう高校3年の春4月。




『いやー、千春の後姿が見えたから』



「...もう電源切ったら?」





 梓は電話をピッと切った。
 
 


「ごめんごめん!つい彼氏ができたから
 嬉しくてっ///」




 彼氏か~...フーン...

 え、また――っ?!



「い、いつの間に?!」



「夏の終わり頃~♪」



  
 う、嘘...


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