「えっ」
「彼氏が出来た?!」


梓の報告に、亜美と凛々が同時に声を上げる。


「また?! ほんと、梓はオトコが切れないね! 純粋にすごいと思うよ」


凛々が、嫌味からではなく本心で言うと、梓が苦笑した。


「まぁ……でも、ちょっと今回は」
「そっかぁ。梓、私なんかが気にしなくても、上手くいったんだね! 良かったぁ」
「え? なに? どーいうこと?」


意味深な発言の梓に、ついこの間、様子がおかしいことに気づいてた亜美が喜ぶ。

しかし自分のことでいっぱいいっぱいだった時期の凛々にはさっぱりだ。
自分だけ蚊帳の外にいるようで、面白くない凛々は運ばれてきたイチゴパフェを掬いながら口を尖らせる。


「なによなによー。二人して、付き合いたてだからって盛り上がっちゃって」


膨れた凛々に、亜美と梓がニヤニヤしながら無言で視線を向ける。


「な、なによ?」
「『なに』って。さっきから弄ってるそれ。凛々だって盛り上がってるじゃない。ねぇ、亜美」
「ね。その左手の薬指!」


やっと最近サイズ直しを終えて、自分の指に収まった徹平からのプレゼント。それを凛々は無意識に触れるのが最近のクセになっていた。
もちろん自分では気づいてない行動なので、二人に突然指摘されて赤面する。


「へぇー。よかったじゃん。で、結局凛々から?」
「て、徹平から……」


ごにょごにょと口ごもって詳細を言わない凛々に、亜美が「おめでとう」と祝福した。
涙ぐみながら「ありがとう」と答え、笑い合う二人に梓が言う。


「また結婚式かぁ。この感じだとすぐ亜美も続きそうだしね」
「そんなこと……梓は今度の彼はどうなの? やっぱりそういう気にはならない?」


凛々に続いて頬を赤くした亜美が、梓の話に戻す。



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