「そんな風に思ってたんなら、早く言えよ」


「違うっ…そんな事…」


「ちがくねぇだろっ!?」


少し大きな声で怒鳴られ、怖気ついてしまった。



「信じられないなら、この先付き合ってく意味もねーよ」


そう言って、陸さんはあたしの事を冷めた目で見た。

2年前の付き合いたての頃、よく見せていた顔だ。

人を信用していないような目を、ときどきしていた。



あの頃の陸さんに…

戻ってしまった。

いや、あたしがそうさせてしまった。



一切あたしの方を見ようとはせず、あたしの家の前に着くと、そのまま帰ってってしまった。


あたしは引き留めることすらできない。

目には涙が溢れていて。

陸さんの後ろ姿を、涙に滲んだ視界で見つめるしかなかった。