悪夢
悪夢

***

ある日の朝。いつも通り朝食をとっていた私に母が思い出したように言ってきた。

「そうだ瑞姫。今日お母さんたち用事があって家開けるから、優菜と達也のこと面倒見てねー。多分瑞姫が帰ってきてちょっとしたら戻るわ」

「えぇー、遊びに行こうと思ってたのに」

「しょうがないでしょ。いつも遊びに行ってるんだから今日くらい家のことやってよ」

言われた通りなので不承不承頷く。
あぁ、今日は学校終わったらすぐに家に帰らなきゃな。

達也が何かしたら大変だし、優菜と二人きりにさせると何がおこるかわからないし。

家が壊れないように早く帰ろ…ってちょっと言い過ぎだけど。
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