おかしな二人


場所は、都内某所。

見上げるほどに高いマンションの十五階。
あてがわれたキーを使って、ほんの少ししかない自分の荷物を運び入れる。

「うっわぁー」

眩しすぎるっ。
なんじゃ、このモデルルームみたいなドラマにでも出てくるような室内はっ。

目をパチクリさせながら、しばし呆然。

以前、エントランスに入った時でさえ、あの明るくて広い場所に心臓がどきどきしちゃったのに。
こんなところに、自分が住むってことが本当に夢のようだった。


< 19 / 546 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop