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「無敵な蝶々」



<幼い頃病気で死んだ姉が、十数年後弟の前に現れる。弟は知らなかったのだが、その姉はとんでもない女の子だった>




“第八十話 「扇風機をさらに涼しく使う方法」”




今年も案の定三十度を超える真夏日が続いている。

照りつける太陽が容赦なく肌を刺し、なにもしなくても背中に汗が伝う。

アスファルトの照り返しもきついうえに、何日も雨が降っていない。

そのせいでひび割れた道路がさらに悲鳴を上げている。

炎天下の日差しを浴びるよりも、たとえ冷房もなく、窓を開けても風なんて入りやしない部屋の中のほうが幾分かマシだった。