征一郎さんの温かな腕は寝心地が良すぎて、つい起きそびれてしまった。気がつくと時計は十二時を回り、カーテンから射し込む陽は短くなって眩しさを増している。

……結局、朝食が昼食になっちゃった。

わたしはキッチンに立ち、急いでご飯を作っていた。

征一郎さんは今、お風呂に入っている。昨夜はドロドロに溶け合ったまま、ふたりとも眠りについたので、その汗を流していた。

わたしは先に借りたけれど、普段彼が使っているお風呂だと思うと、ドキドキしすぎてのぼせてしまいそうだった。

「できたサラダは冷やしておいて……」

お皿に盛ったサラダを冷蔵庫に入れる。昨日使った食材の残りで作るので、オムライスとサラダを作ることにした。

簡単だし、ひとりのときによく作っているので失敗もないはず。

フライパンでみじん切りにした野菜を炒め、ケチャップで味付けをして冷や飯を入れる。最後に味を調え、チキンなしのケチャップライスができあがった。

……思った通り、見た目も味も上手くいった。しかも、昨夜より手際がいい。


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