「ん……」

清雅の騒ぐ声に真白は目を覚ました。

「清雅……?」

――身体が重く感じて目を開けるのも億劫だった。

「真白! お前は遊び女(あそびめ)だったのか!?」

清雅の大きな声で、真白は重い瞼を開けた。

「ん……あそびめ……って……? えっ! 紫鬼っ!?」

目を開けた途端、紫鬼の切れ長の目とぶつかり、驚きの声を上げた。

「あわわ……ど、どうして……」

――どうして私は紫鬼の腕の中にいるの?

「知らなかったぞ!」

またしても混乱している中に清雅の声。

「知らないって……?」

紫鬼から目をそらし、声だけ聞こえる清雅を見ようと身体を起こした。