ビビリな私の三度の出産
和痛分娩
後5日。

何故、

そんなにはっきり言えるかと言うと、

出産が怖くてたまらない私は、

和痛分娩という出産方法を選んだのだ。

陣痛促進剤を使っての、計画分娩。

本当は、無痛分娩で産みたかったけど、

私の住んでいる県には、

無痛分娩を扱っているところがなく、

探しに探して、

和痛を扱っているところを、

やっと探し出したのだ。


その日まで、後5日。

和痛分娩なのに、何が怖いって、

私の通う産婦人科は、

週に二日しか麻酔医さんがおらず、

計画日前で麻酔医さんが不在の時に

陣痛がきてしまうと、

普通分娩になってしまうのだ。


この間の検診の時、

「今度の木曜日に産んでもいいけど、ど

うしますか?」

って、先生に聞かれた。

「赤ちゃんも育ってるし、その日以前に

陣痛がくることも、可能性として低いだ

ろうし」

って事で、先生が提案してくれた。

なのに、ビビリな私は、覚悟決まらず、

「いや、その次にします。」

って言ってしまった。

木曜日を明日に控えて思うこと。

私は何故、

和痛分娩で産める確率が高い日を選ばな

かった?!

後悔しまくりである。

赤ちゃんの動きがかなり静かになり、

歩くのが今まで以上にしんどくなってき

た。

きっと、赤ちゃんは下に降りてる。

もしかして、早く生まれてしまうんじゃ

……。

そう思うと、

あの時ビビってしまった自分を恨む…。

とにかく、計画出産の日まで………。

お願い、陣痛こないでね。


赤ちゃん……。

あなたも出産の時はきついだろうに、

想いやる事も出来なくて、

そんなこと考えてばっかりのママを許して……。
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