「前田、ちょっといいか」



「はい」



わたしは、ここの会社の課長である木ノ瀬春夜に呼ばれ立ち上がった。



「この資料を持ってきてくれないか」



「はい、分かりました」



わたしは課長に一礼をし、資料室に向かった。



資料室は同じ階の一番奥にある。



距離は、それほど遠くはないが、わたしが資料を見つけるのが一番早いらしく頼まれることが多かった。



「えーっと…、これか」



課長からのメモを見ながら、お目当ての資料を見つけ取り出した。



さて、戻ろう…と、ドアのぶに手をかけた時、カチャリとドアが開き人が入ってきた。