Lover dance ~運命の恋~
拓望SIDE~海奏への気持ち
今日は教習で初めてバイクに乗る日。
海奏も初めて車に乗る。
海奏がちゃんと車を運転できるか心配だった俺は、寝付きが悪くて早くに目が覚めた。
時計はまだ7時前を指している。
『メッチャ早いやん…』
ため息混じりの独り言を呟いて時計を見つめる。
少し考えてから海奏の彼氏の冬也くんが会社に行く時間を見計らって、早めに海奏の家に行くことにした。
冬也くんは海奏と付き合ったころから俺と海奏が仲良くしても怒らない。
それどころか俺の事をすごく可愛がってくれる。
でも俺はその理由に何となく気付いてる…
確信がある訳じゃないけど、きっと当たってるんだと思う。
だからあまり早くから行って顔を合わすのも気まずいしな。