俺様王子とキケンな契約!?


「こんなに可愛くなっちゃってー。…もしや、オトコできたの?」


ね!ね!どうなの?と
食い入るように問いかける理沙。


お、オトコって……聞き方やらしくない?



「いないってば!!……でも、王子様ともしかしたら会えるかなって…」



あたしがそう言うと、理沙は一気に不機嫌になった。



「あんたねー。それ良い加減やめなよ。隣のクラスのイケメン向井くん振ったのも王子様待ちしてるんでって言ったんでしょ、?他にも大勢。バカよね〜」


理沙は腕を組んでそう言った。



「だ、だって…好きじゃない人とつ、つつ付き合えない…し。」



「なーに言ってんの!そこから恋が始まるかもしれないでしょ?恋愛なんてね、どこに転がってるかなんてわかんないんだからね!!」


理沙が恋愛の達人に見える……


確かに、理沙は恋愛経験豊富だもんな…


それに比べてあたしは……


ピンポンパンポーン────


『まもなく、始業式を行います。生徒の皆さんは体育館に集合してください。』






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