冷たい手と11月25日

冷たい手

私が静かに視線を落とすと
そこには私の大好きな大きくてキレイで・・・

とても冷たい蓮人の手があった。




とても懐かしい感覚と、ひんやり感だった。

それと同時にさっきの不安は、あっという間に消え去ってしまった・・・



その冷たい大きな手を辿り、私の視線は蓮人の顔へと辿りついた。

蓮人も私を見ていた・・





お互いどれくらい見詰め合っていたのだろう・・・


私が一瞬視線を外し、
私の手を懐かしそうに触れる冷たい手をもう一度見ると
自然と懐かしさが込み上げ微笑んでしまった。



そんな私をじっと見つめる蓮人の視線を感じながら、もう一度蓮人を見る。





そしてどちらからともなくお互いを受け入れ抱き合った・・・






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