人知れず、夜泣き。

 すると、今度は長めに携帯が震えた。

 ん?? 着信??

 画面に映る『橘くん』の文字。

 何故掛けてきた、橘くん!! シゴト中でしょうが!!

 「もしも・・・『手伝ってあげるって言ってんじゃん』

 出た瞬間に遮られた。

 何なんだ、この押し付けがましい電話は。

 「イヤ、だから1人で出来るからだいじょ・・・『手伝ってあげるって言ってんじゃん』

 橘くんは、ワタシの話を聞く気がないらしい。

 てゆーか、何?? このひと、日本語それしか話せないの??

 『手伝ってあげるって言ってんじゃん。 手伝ってあげるって言ってんじゃん』

 そして橘くんの謎の連呼。

 ・・・めんどくさい。
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