炊きたての白いご飯。

焼きたての鮭の塩焼き。

できたてのたまご焼き。

温めたてのみそ汁。

「うん、うまい」

おいしそうに朝食を頬張る夫。

その光景に、私は幸せを感じなかった。

水谷静希(ミズタニシズキ)、27歳。

朝ご飯は、断然パン派。

「じゃ、行ってくるよ」

「…行ってらっしゃい」

私からカバンを受け取った夫が出て行った。

バタンと、ドアの閉まる音が大きく聞こえた。

その音が止まった後、私は大きく息を吐いた。

シンクに置いてある空っぽの食器を片づけた。

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