キケンなアイツとの生活
好き……
「じゃあ愛梨ちゃん、蒸すからココに並べてね」
「はぁい」


蒸し器って今、電気でもできるんだねぇ。知らなかった。下に水を入れて、二段になってるお皿に入れて、タイマーを回すだけ。これなら、わたしも一人で出来ちゃいそうだ。


「千夏さん、何分?」
「20分しようか」
「うん」


そう言って、20分タイマーをセットする。楽しみだなぁ、シュウマイ!なんだかウキウキしちゃう。


「こっちで、お湯沸かそうか」
「うん」


ガスのほうでは、うどんを茹でるお湯を沸かす。トナリでは、昆布で出汁を取った鍋を火にかけた。


そして6時になる頃、玄関のドアが閉まる音が聞こえてきた。


「ただいま」
「ただいま〜」


千夏さんと顔を合わせる。まさか、二人同時に帰ってくるなんて。ビックリだ。そうして、リビングのドアが開くと、パパと冬弥さんが一緒に姿を現した。


「そこで、冬弥くんに会ったから、車に乗っけてもらったんだよ」
「まさか、楓太さんに会うと思わなかったよねぇ」


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