キケンなアイツとの生活
やっぱりキライ!だけど……
携帯のアラームが鳴り、目が覚める。朝が弱いわたしは目が開けられなくて、手探りで携帯を探し、アラームを止めた。


あー、よく寝たぁ。目をこすり、少しずつ目が覚めていくと、なにかの違和感を感じる。


いつも一緒に寝ているパンダは、だいたい朝には吹っ飛んでいる。


でも、トナリになにかがいる…。いや、なにかって考えるほうがおかしいか。


パンダが吹っ飛ばされなかっただけ。そう考えたわたしは、トナリにいるパンダをギュ、と抱きしめた。


あれ、でもやっぱチガウ。ぬいぐるみっぽくない。むしろ人間に近い温もりがある。


そう思った直後だった。


「愛梨って、案外大胆なんだ?」
「なっ、なっ、なっ……!」


その聞き覚えのある声に、バチっと目を開ける。


「おはよ、愛梨」
「おはよ……って、チガウ!!なんで、なんでここにいるの!!」


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