My Precious ~愛する人よ~ Ⅰ
第3章

心に芽吹く花




あれから、毎日の様に剣の訓練は行われた



1日も欠かさずに

毎日――



夕日を眺めては

星々が降りてくるのを、ただじっと待つ

それが俺の日課になった




日に日に成長していく彼女

どこかぎこちなかった剣も、今では様になってきた

それと同時に、彼女にも変化があった――





「アレン」




訓練を終えて、いつもの様に月を眺めている時だった



突然、彼女が俺の名を呼んだ



< 202 / 304 >

この作品をシェア

pagetop