144のカウントダウン

第6話〜事実〜


「あーーーーーーーーーーーーー!」

今日は1日が長かった。今日の日記は長くなりそう(全然、続いてナイけどね☆)

「ああ。なんで、4日しかないのお~!?」

アタシはこの上ないほど落ち込んでいた。
なんでなんでなんでなんで・・・。
「なんで」としか思い浮かばない。

「とりあえず、日時みんなに教えなきゃ・・・。」

夏パの正式に決まった日時の事だ。
本当は、3人とも違うメッセージを添えて伝えたかったのだが、今はそんなのどうでもいい。


〔TO*メールグループ*花音ちゃん・光・理央〕←(おなじを一度にたくさんの人へ贈る機能
夏休みパーティーのお知らせ
日時: 8月2日 AM9;00⇒神社に集合
場所:咲来の家
【送信】

絵文字も使わず。窒素なメールだ。
自分でも、違和感がある。

「あああああああああああああああああああああああああ!」

アタシはおもいっきり大声を出した。

案の定。姉からの苦情が来た。

「ちょっと。サク!曲作ってる途中なの!しずかにしてよ!」

姉は如月有芽(きさらぎうめ)という。
理央の姉。藤沢麗華(ふじさわれいか)さんという美人な女性とバンドを組んでいる。
麗華さんがボーカルで、有芽姉が曲を作っている。

「あ。有芽姉、2日にいつものメンバー、うちに来るから。」

「あ、そう。」

「でもねえ・・・。ちょっと、気まずくなりそうなんだよ・・・。」

有芽姉はめんどくさそうに「何があったの?」と、聞いてくれた。
アタシは今日までに起こったコトの数々えを有芽姉にぶっッちゃけた。
光のことも話してしまった。
そして、助言がきた。

「花音ちゃんに『光君は花音ちゃんが好きなんですよ』って、気づかせればいいと思うの。」

「どうやって?」

「サク、鈍いんじゃないの?」

「?」

「花音ちゃんに『光君のこと、どう思う?』って聞くの。」

「それで気づくの?」

「理央君にも、聞いたんでしょ?」

「コクリ(。。)”」

「聞く限りでは、その花音ちゃん。頭いいとおもうし。気づくと思う。」

「やってみる・・・。」

「そ。じゃあ、静かにしててくれる?」

「うん。」

有言実行

〔TO、花音ちゃん〕
光のこと、好き?
【送信】

一瞬、単刀直入すぎだろうか。と、思ったが今はそんな配慮どころではない。
明日までに、答えがかえってくるといいのだが・・・。

結局、その日、日記は書かなかった。

(翌朝、とんでもない答えが帰ってくるのは、その時のアタシは知る由もなかった。)
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