【完】泣き顔スマイル




「モモ、本当にいいのか?」

「うん」

「18時までには帰ってくるからね。ケーキも買ってくるからお家で食べよ」

「うん。いってらっしゃい」


お父さんとお母さんは二人しておめかしすると、私に気を遣いながらも嬉しそうに家を出て行った。


ガラン、としたリビング。

ボフッとビーズの
クッションに顔を埋める。


…目、冷やさなきゃ。

分かっているのに身体が
重くて何もする気になれない。


修ちゃんは今日
どんな風に過ごすんだろう。


考えることを止めたいのに

ちょっとした隙に考えてしまう。


やっぱりいきなり諦められる訳無いよね。





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