最悪の誕生日から数日。

可愛げのない私は終わった恋に泣き明かすこともなく、久世のいない日々を割と平然と送っていた。


大学に行って、図書館の2階の隅の席で勉強して、ひとりでごはんを食べて、不健全な事をする間もなく健全な眠りにつく。

ふとした時に蘇るやりきれなさは、無視してしまえばそれ以上私を追ってくることはなかった。


契約が私の恋心が介在したことによって履行不能の状態になった、というただそれだけのこと。


それでももやもやする時は久世の置いていったスウェットを部屋の壁に投げつけて発散する。

これがまた見事に効く。


…嘘だ。

変わらず毎日勉強してるのも、健全な眠りにつくのも、投げつけるのも事実だけど、投げつけたあとそれを拾い上げて顔を埋めてしまうのもまた事実だ。

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切ない  大人の恋  すれ違い  セフレ  大人  弁護士 

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