万年貧血女
あたしの日常は、貧血に始まり貧血に終わる
目の前の景色が歪んで見える。

足取りもおぼつかない。



フラフラ…フラフラ



気持ち悪い…



走ってるはずなんだけど足を動かすのすら億劫だ。

そして意識が遠退き、その場に崩れ落ちる少女…

「先生、アゲハちゃんが…」

倒れた少女の周りに人垣が出来た。
< 1 / 28 >

この作品をシェア

pagetop