月刊注目作家 2017年12月 森モト

月刊注目作家 今、注目の作家を毎月1名ご紹介★

2017年12月 森モトさん

注目理由

2017年ラストの月刊注目作家は、『ベリーズカフェ恋愛ファンタジー小説大賞』で優秀賞受賞された森モトさんにインタビュー!受賞作『イザベラが歌は誰がため』の作り込まれた世界観はどのようにして生まれたのでしょうか?

インタビュー

――『ベリーズカフェ恋愛ファンタジー小説大賞』で優秀賞受賞された時のお気持ちを教えてください。
嬉しかったです。まさか自分の受賞はないと思い、チェックするのも忘れて気付くのが遅くなってしまったのですが、子供たちを担ぎ上げて大喜びしました。前回の受賞から4年経っており、育児に専念していたこともあってだいぶ錆びついたなあと思いながらの執筆でしたが、だからこそ本当に嬉しかったです。
――『イザベラが歌は誰がため』は世界観が作り込まれていましたが、どのようにして生まれたのでしょうか?
正直、恋愛(のみしか書かれていない)小説というのがとても苦手で、このファンタジー小説大賞のイメージに沿わせつつどう自分らしい小説を書くかにだいぶ悩みました。この時たまたま出勤時に聴いていたBillieMartenさんの歌声があまりにも美しくて、歌姫いいな、となり、そこから歌姫とヒーローの恋愛小説なんてありふれているけど、もしヒーローが話せなかったら彼らはどんなコミュニケーションをとるんだろう、という発想から『イザベラが歌は誰がため』は生まれました。そこからは舞台背景を調べるためにいろいろ検索しまくり、夜、子供たちを寝かしつけたあとにもそもそ起きだして書き上げた次第です。設定の作りこみは癖のようなもので、書きながら肉付けしていきました。
――森モトさん流の恋愛ファンタジー作品の書き方を教えてください。
多くの作家様はプロットなどを作られて執筆されると思うのですが、私はそれがどうにも苦手なたちでして、とりあえず書きます。冒頭書きだして気分が乗ればひたすらキーボードを打ち続けます。一発書きです。なので、挫折も多くあります。それから、気になったことはすぐに調べるようにしています。以前は携帯電話で書いていたので執筆と同時に検索するには面倒だったのですが、パソコンで書くようになってからは同時進行で疑問に思ったらすぐ調べます。些細なことです。このレベルまで発展した時代ではこういった器は存在していたのか、家や城の形状はどういったものなのか。自分が苦にならない程度に調べていきます。それと、小説内容に詳しく食い込んでこなくても、イメージの湧く画像などを見て、その都度気分を上げたりします。あとはBGMですね。ひたすら流して気分を高めます。
――森モトさんがファンタジー作品を書く時に大切にしていることはありますか?
ファンタジーに限らずですが、『彼らの世界』を作ること。彼らが生きている国、地域、風土、人柄…舞台が現代ではない限り、ある程度の設定を自分の中で定めて、それに基づいて書いていきます。実際小説内には登場しないことでも、そういったことを頭の中に置いておくと書きやすくなると思います。彼らは実際に生きていて、この地球上のどこかで生活している、という風に考えながら書いています。シーンのひとつひとつにその日の天気があり、湿度気温があり、風があるとイメージしながら書くようにしています。
――小説を書く以外に好きなことや趣味を教えてください。
絵を描くことが好きでしたが、最近はなかなか暇がなく。趣味といえるものに割く時間がだいぶ減ってきてはいるのですが、ストレス発散も兼ねて遠出するのが好きです。要するにドライブです。特に高速に乗るような遠出。いつもの音楽を聴きながら、いつもと違う景色を見てP.Aでアイスクリームでも食べて子供達とお喋りしながら運転する。最高です。子供時代、そうやって想像力を培ってきたので、我が子たちにも何かしらのいい影響があれば、と思っています。
――今後の活動について教えてください。
活動と呼べるような活動ができるか不安なのですが、子育てと仕事、なんとか同時進行で執筆も続けていけたらと思います。小学生のころから、本屋さんに自分の本が置かれるのが夢だったので、できれば引き続き、亀の歩みではありますが、叶った夢を持続できれば、と思っています。あ、皆さんが好きだと言ってくださった作品は、なんとか完結させていきたいと思っています。いつもありがとうございます。

森モトさんからのメッセージ

こんにちは、森モトです。執筆歴は12年を数えます。Berry's Cafeさんがまだ野いちごさんだけの時からの付き合いになります。長いお付き合いですね。更にはその間に子供を3人も産んでしまいました。無駄に長い執筆歴ですが完結作品も少なく、のんびり気ままに書き続けています。これからもよろしくお願いいたします。

編集部ピックアップ作品

  • 2018年2月発売ベリーズ文庫

    イザベラが歌は誰がため
    天使の歌声を持つ小国の王女・イザベラは半ば人質として、強国の王子に嫁ぐことに。冷徹で無口な王子・フェルナードは、イザベラがなんと声をかけようが完全に無視。孤独な環境につぶれそうになっていると、あることをきっかけにふたりの距離は急接近して…!?

代表作

  • AEVE ENDINGT
    AEVE ENDINGU
    AEVE ENDINGV

    AEVE ENDING(お試し版)
    西暦2096年。世界大戦によって地球は壊滅的な状態に追い込まれた。滅亡の一途を辿る人類のなか発生したのが、特殊能力を持つ新人類、“アダム”。アダムとしての能力が限りなく低い落ちこぼれの倫子は、“神”として崇められるほど高い能力と美しい容姿をもつ雲雀とペアを組むことになった。ふたりは謎の”北の島”で3日間生き残るミッションを与えられるが…。
  • 今日、世界は終わるのだ
    N.Yに住む日本人女性が、部屋の前に倒れていた血みどろの男を拾い、そこから何故か恋が始まる――。初めて書いたものなので、稚拙で読みづらく表現に酔っていてあまりいいことないのですが、書籍化された『AEVE ENDING』に次いで作品の中にのめりこんで書いた小説です。

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