ワンラブ~犬系男子とツンデレ女子~
Page8.5※番外編~カンロ飴~
【makoto※side】



これは、オレと稀衣ちゃんが出会う、ほんのちょっぴり前。



中学1年生の時こと。



「マコー、お前予習やった?」

「なんの予習?」



背が低いだけ、今よりは可愛げがある純ちゃんが、オレの机の上にドカッと座る。



「英語だよ英語」

「あ、オレやってるよ」

「よし、オレがチェックしてやるよ」(←よくいる奴)



手をヒラヒラさせて急かす純ちゃんに、オレはノートを手渡した。



えらそげな態度は、このころから健在だったってことだ。



「サンキュー…て、うわ?!」



開いた途端に顔色を変える純ちゃん。



「お前これ、5歳児でももう少し上手く描くぞ」

「なんのこと?」

「これ、お前が描いたんだろ?」



そう言った純ちゃんが、見せてきたオレのノートは、悲惨なものだった。



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