4 X’mas story
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乾いた土と砂ばかりの土地。

この星の周りを巡る赤い道の真下に位置するお陰か、ここは四季というものがわかりづらく、一年中似たような気候の日々が続く。

雨が少なく、街の外れにある小さなオアシスか、歩いて三日以上かかる大河にしか水源がない。

そのためいつまで経ってもこの街は豊かになる気配がない。

私をはじめ、この街に暮らす人々は皆、貧しい。

貧しいながらも慎ましく生活を送っていた。


人々がその慎ましい生活を送っている中で、ひときわ目立つ、というか、うるさい、というか、そんな男と女がいた。


名前をユルネクとルチアといった。
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