弾かないピアノ
弾かないピアノ



彼の指がなめらかに動く様をじっと見ていた。

窓の外から差し込む光に照らされ、踊るそれを眺めていた。



「そんなに見られたら、ミスタッチしそうだ」



そう言って笑う彼は、私が知る限りミスタッチなんて一度もしたことがない。







< 1 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop