兄と弟と私の三角関係~イケメン兄弟に挟まれて~
まさかの告白
ゴロゴロゴロ……
『か、雷まで鳴り始めたよ……』
『そうだな……』
大雨の中、しかも雷までも鳴っているのに何故お兄ちゃんは冷静なの?
私は怖くて仕方ないよぉ
なんか雨で身体も冷えて来たし
ピカッ!!!
ドドーーン!!
『キャアッ!!』
思わずお兄ちゃんと繋いでいた手を離して座り込んだ私。
『何処かに落ちたみたいだな……
沙奈、少し急ごうか。大丈夫か?歩けるか?』
お兄ちゃんの声に私は立ち上がり大丈夫だと無理して笑顔を作った
『沙奈……顔が引きつってる』
笑いを我慢しているお兄ちゃんに私は行くよ!!!………って、走ろうとした瞬間―――
私は、お兄ちゃんに腕を掴まれて力強くグイッとお兄ちゃんの胸に引き寄せられた