極妻真子17才、今日も銀ちゃんに溺愛されてます

マサの思い

俺の本名は木戸正暁、若と同じ27才。


俺の両親は俺が中学生の時、他人の借金の肩代わりして、追い込まれ、俺と妹の純を残し自殺した。


妹は生まれつき心臓の病気を持つているため、入退院を繰り返している。


叔母の家に預けられた俺たちは本当に辛い毎日を過ごした。


俺は中学を卒業後、直ぐに働いてお金を貯め妹と二人で生きて行こうと決めたのだが。


中学出の俺がどんなに頑張っても高額は稼げない。


それでも俺には妹がいたから頑張れた。


18になった時、ヤバい仕事に手を出し、少年院へ。


少年院から出た俺はまともな仕事につけず、その時、偶然居合わせた朝田孝太郎に拾われる。


「正暁は今日から朝田組で働け。妹の手術代は俺が立て替えてやるから、ここで働いて返せばいい。」


本当に救われたと思った。


組長には心から感謝しているし。


俺と妹がこうして生きていられるのは組長のおかげ。


だから、組長の大切な一人息子の若を命に変えて、守る事を決めた。


この先何が起きようとも、若を命懸けで守ってみせる。


この気持ちは永遠に変わらない。









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